総合監修:医療法人桜仁会 いがらし皮膚科東五反田 院長 五十嵐 敦之 先生

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皮膚の構造について

皮膚は外からの刺激や乾燥などから体を守るだけでなく、細菌やウイルスなどの侵入を防ぐといった免疫機能をもつ重要な臓器です。これらの機能を果たすために、皮膚では常に新しい細胞が作られ、「ターンオーバー」を繰り返しています。乾癬の症状を理解するために、皮膚の構造について知りましょう。

皮膚は、紫外線や乾燥、ウイルスなどの外敵から体を守る重要な機能をもつ、体の中で最も大きい臓器です。その構造は、外側から表皮、真皮、皮下組織の3層に分かれており、表皮はさらに角層、顆粒層、有棘(ゆうきょく)層、基底層の4層に分かれています。

基底層では常に新しい表皮細胞が作られています。古い表皮細胞は新しい表皮細胞によって角層へと押し上げられ、性質を変えながら角質という死んだ細胞になり、垢(あか)となってはがれ落ちていきます。この、表皮細胞が生まれて角層から垢としてはがれるまでの過程を「ターンオーバー」とよんでいます。ターンオーバーは通常、約28~40日で繰り返されます。

しかし、乾癬の患者さんでは、表皮細胞の異常な増殖によりターンオーバーの周期が4~5日と極端に短くなっているため、積み重なった角質がフケのようにボロボロとはがれてしまうのです。
「乾癬患者さんの皮膚の正しいケアの仕方は?」の項参照)。

皮膚のターンオーバー周期が通常28日~40日であるのに対し、乾癬患者さんのターンオーバー周期は4~5日となり、角質が積み重なります。
乾癬の原因について