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よく分かる治療法ガイド

乾癬の治療法には、さまざまな種類があります。
1つ1つの違いを知り、これからの治療の参考にしましょう。


乾癬治療ピラミッド

このピラミッドは、乾癬のさまざまな治療法の適応の広さや位置付けをあらわしています。
治療法には大きく分けて、全身に対して治療を行う“全身療法”(内服療法、注射療法、光線療法の一部)と、
限られた部分に対して治療を行う“局所療法”(光線療法、外用療法)があります。
各治療法の解説は、図をクリックしてご覧ください。

乾癬治療ピラミッドの図

©飯塚 一. 日皮会誌 2006;116(9):1285-1293. より改変

注射療法(生物学的製剤)×

生物学的製剤は、免疫にかかわるサイトカインに直接働きかける薬です。乾癬の病因の1つと考えられるサイトカインの働きを弱めることで皮膚の新陳代謝を調整します。日本では、アダリムマブ、イキセキズマブ、インフリキシマブ、ウステキヌマブ、セクキヌマブ、ブロダルマブが使用でき、注射や点滴で投与されます。他の治療法で満足のいく効果が得られない場合などに用いられます。なお、日本皮膚科学会が承認した施設でのみ治療を開始することができます。

※細胞から細胞へ情報を伝達する物質のことを「サイトカイン」と呼びます。

内服療法(飲み薬)×

免疫抑制剤

免疫抑制剤は、乾癬における免疫の過剰な働きを抑え、症状を改善する飲み薬です。乾癬ではシクロスポリンが広く用いられています。


ビタミンA誘導体

ビタミンA誘導体は、角質細胞の異常な増殖を抑えることで、皮膚の新陳代謝を調整する飲み薬です。炎症を抑える働きもあります。外用療法や光線療法と組み合わせて用いられることもあります。


PDE4阻害薬

PDE4(ホスホジエステラーゼ4)阻害薬は、乾癬における過剰な炎症を抑え、症状を改善する飲み薬です。2017年より使用できるようになりました。

光線(紫外線)療法×

光線療法は、皮疹(皮膚の病変)に紫外線を当てて、症状の改善をうながす治療法です。UVA(長波長紫外線)を用いるPUVA療法や、UVB(中波長紫外線)を用いるUVB療法があります。UVB療法では、比較的狭い波長の中波長紫外線を照射するナローバンドUVB療法が多く用いられます。また、皮疹の範囲によっては紫外線を部分的に当てることもできます。
光線療法は、一般に入院では週4〜5回、外来では週2〜3回の頻度で行うことで、より高い治療効果を発揮します。

外用療法(塗り薬)×

皮疹(皮膚の病変)に直接薬を塗って症状を改善する薬です。乾癬では中心的な役割を担う治療法で、多くの患者さんが外用療法から治療を始めます。乾癬治療に使用される塗り薬には、ステロイド(副腎皮質ホルモン)外用薬とビタミンD3外用薬があり、前者は主に免疫の働きを抑え、後者は皮膚の細胞に働きかけます。この2つの薬剤を交互に組み合わせて用いることもあります(シークエンシャル療法)。


ピラミッドの見方や各治療法の位置付けを、動画で分かりやすく解説しています。


※2016年11月現在、日本で受けられる尋常性乾癬の治療法について紹介しています。

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乾癬5アクションは、治療に向けて自ら行動を起こす患者さんをサポートするウェブサイトです。
総合監修:NTT東日本関東病院皮膚科 部長 五十嵐 敦之